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パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、食料の入った鍋を頭に載せて通りを歩く子どもたち=2024年3月7日、日本ユニセフ協会提供
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 パレスチナ自治区ガザで、生後10カ月の乳児のポリオ感染が確認されたとパレスチナの保健当局が16日発表した。世界保健機関(WHO)によると、ガザ地区では25年間、ポリオの症例はなかった。AFP通信などが伝えた。

 ポリオウイルスは非常に感染力が強く、便などを介して主に乳児が感染し、手足にまひを引き起こす。WHOは7月30日、ガザの下水から、ポリオウイルスが検出されたと発表していた。

 パレスチナ保健当局によれば、今回、感染が確認された乳児はポリオワクチンを接種していなかったという。

 国連は8月末から9月にガザ地区全域で10歳未満の64万人超を対象に、ポリオワクチンの接種キャンペーンの実施を計画している。ロイター通信によると、グテーレス国連事務総長は16日、国連で記者団に「いたるところで戦闘が激化しているなかで、接種キャンペーンを実施するのは不可能だ」と述べ、イスラエルとイスラム組織ハマスに戦闘の即時停止を求めた。(翁長忠雄)

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